住まいづくりを始める人は、新しい住まいでの暮らしを、今よりもっと良いものにしたいと考えていると思います。
こんな家が欲しいという思いに加え、どんな暮らし方をしたいかが大切で、そのためには、情報収集をしっかりして、知識を身につけ、出来るだけ詳細な要望を持っておかなければなりません。
そこで、住み始めてから後悔しないために、設計段階でやっておくと良いマル秘ポイントをお伝えします。
わが家に住み始めてから後悔したポイントとして、部屋数や広さの問題、生活動線の問題が挙げられます。
・部屋数をもっと増やせばよかった。
・家具を置いたら狭くて、もっと広くしておけばよかった。
・もっと生活動線を考慮すればよかった。
一度建ててしまうと、後からどうすることもできない事は、設計段階からじっくり考えましょう。
将来的なライフスタイルの変化も含め、必要な部屋の数、広さ、生活動線を家族でじっくり考え、住んでみないとわからない点などは建築士に相談しても良いでしょう。
では要望を簡単にはっきりさせるにはどうしたらよいか。
今住んでいる家や暮らしの問題点を書き出し、それを改善するようにすると、要望が見えてきます。
例えば、
問題:子ども達が自分の部屋で脱いだ服を集めるのが大変
↓
改善:家族全員が同じ場所で着替えるようにファミリークローゼット(着替え部屋)を設ける
問題:玄関に物が多く、湿気や臭いもする
↓
改善:シューズクロークを設け、風通しや換気をする
問題:洗面所が散らかっている
↓
改善:収納する物に合った洗面台や収納を設ける
問題:キッチンが低くて・高くて使いづらい(疲れる)
↓
改善:使いやすく、疲れにくいキッチンを造る
問題点は住む人、使う人によって違うため、家族の一人一人が出し合い
それを解決するように、みんなで考えると良いでしょう。
問題点は住む人、使う人によって違うため、家族の一人一人が出し合い、それを解決するように、みんなで考えると良いでしょう。
また、各部屋の用途やそこに収納する物、置く物を明確にするとよいでしょう。
その部屋を使うために必要な道具や設備の大きさ、今使っていて新居でも使う予定の家具や電化製品、今後買う予定のある物の大きさも必要です。
【シューズクロークを設け、風通しや換気をする】だけでなく、靴を何足収納したいとか、もっと細かく言えば靴のサイズ、種類、ロングブールや長靴の有無などの情報があれば、より理想の家に近づきます。
これまで設計した家の建築主の中には、今住んでいるアパートのキッチンが低いため、高さを87.5cmにしてほしいという要望を出された奥様も見えました。当然、既製品のキッチンではできないため、図面を作成して家具屋さんに造作してもらいました。
完成後は見た目も使い勝手も良いいと、とても喜んでみえました。
まとめ
この先長く住み続ける大切なわが家です。
現状の沢山ある課題点を書き出し、どこで何をしたいのか、どこに何を収納したいのか、どこに何を置きたいのか、ご家族一人ひとりの理想をなるべく具体的に挙げてみてください。そして、あぁすれば、こうすれば良かったよりも、あぁして良かった、こうして良かったといえる理想のわが家を建てましょう。
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