「さあ、夢のマイホームを建てよう!」そう意気込んだとき、多くの人が一番こだわりたい場所、それが「リビング」ではないでしょうか。

ゆうくん
リビングは、家族が集まってテレビを見たり、食事をしたり、時にはゲストを招いてもてなしたりする、まさに「家の顔」とも言える中心的な空間です。
だからこそ、「もっとこうすればよかった…」という後悔だけはしたくないですよね。
この記事では、実際に注文住宅を建てた先輩たちが「これは本当にやってよかった!」と心から感じているリビング設計のアイデアを7つ厳選してご紹介します。
これから家づくりを始める方、リビングの間取りに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
あなたの理想の暮らしを叶えるヒントが、きっと見つかるはずです。
1. 【開放感と明るさ】吹き抜けと大きな窓で、光あふれる心地よい空間に
「やってよかったこと」として、まず多くの声が上がるのが「吹き抜け」と「大きな窓」の採用です。
KIYOSU – LDK
【やってよかったポイント】
- 圧倒的な開放感と明るさ: 縦に空間が広がる吹き抜けは、実際の床面積以上の広がりを感じさせてくれます。
高い位置に窓を設ければ、日中は照明いらずの明るいリビングが実現。
安定した自然光が部屋の奥まで届き、心地よい空間になります。
- 家族のつながりを感じられる: 2階にいても、吹き抜けを通じて1階のリビングにいる家族の気配を感じられます。
「ごはんできたよー!」という声も届きやすく、自然とコミュニケーションが生まれるのも魅力です。
【設計時の注意点】
吹き抜けはメリットが多い反面、デメリットも理解しておくことが後悔しないための鍵です。
- 空調効率: 暖かい空気は上に溜まりやすいため、冬は寒さを感じることがあります。
シーリングファンを設置して空気を循環させたり、高気密・高断熱な住宅性能を確保したりする対策が必須です。
- 音や匂いの伝わりやすさ: 音が響きやすいため、寝室の配置には注意が必要です。
また、キッチンからの匂いも2階に広がりやすい点を考慮しましょう。
- メンテナンス: 高い位置にある窓や照明の掃除、電球交換の方法をあらかじめ考えておく必要があります。
これらの対策をしっかり講じれば、吹き抜けは日々の暮らしを豊かにしてくれます。
2. 【収納計画】生活感を隠す「適材適所」の収納で、いつでもスッキリ
「リビングはいつもスッキリ片付いているのが理想」そう思っていても、現実は子どものおもちゃ、読みかけの雑誌、リモコン類などで散らかりがち。
この悩みを解決するのが、計画的な収納設計です。
INAZAWA – LDK
【やってよかったポイント】
- リビングクローゼットの設置: 掃除機や日用品のストック、子どもの学用品など、リビングで使うけれど隠しておきたいモノをまとめて収納できるスペースがあると非常に便利です。
扉を閉めれば一瞬で生活感を隠せます。
- 壁面収納や造作テレビボード: 壁一面を収納にすることで、散らかりがちな小物をまとめて収納できます。
テレビ周りにAV機器やDVD、ゲーム機などをスッキリ収める造作テレビボードも人気です。見た目もおしゃれで、統一感のあるインテリアを実現できます。
- 「使う場所の近くに収納」を徹底: 例えば、ダイニングテーブルの近くに文房具や書類を置く小さな収納、ソファ横にリモコンや雑誌を置くニッチ(壁のくぼみ)など、「使う場所」と「しまう場所」をセットで考えると、片付けのハードルがぐっと下がります。
収納は「量」だけでなく「質」が重要です。
自分たちのライフスタイルを具体的にシミュレーションし、「何を」「どこに」「どれくらい」収納したいのかを明確にして設計士に伝えましょう。
3. 【配線計画】コンセントと照明は「未来の暮らし」を想像して
意外と見落としがちで、後から後悔する人が多いのが「コンセントの位置と数」と「照明計画」です。
【やってよかったポイント】
- 考え抜かれたコンセント配置:
- ソファ周り: スマートフォンの充電やPC作業に必須です。
- ダイニングテーブル付近: ホットプレートを使う際に延長コードが不要になります。
- テレビ裏: 機器の数に合わせて多めに設置。
壁掛けテレビの場合は、配線が見えないように工夫するとスッキリします。
- 収納内部: コードレス掃除機の充電基地として便利です。
- シーンを演出する多灯照明:
- 部屋全体を均一に照らすシーリングライト一つだけでは、のっぺりとした印象になりがちです。
ダウンライト、間接照明、ペンダントライト、フロアライトなどを組み合わせる「多灯照明」を取り入れることで、空間に陰影と奥行きが生まれます。
- 食事の時は明るく、映画鑑賞の時は間接照明だけでムーディーに、といったように、シーンに合わせて光を使い分けることで、暮らしの質が格段に向上します。
調光・調色機能付きの照明を選ぶのもおすすめです。
家具の配置を考えながら「ここでこんな風に過ごすだろうな」と具体的な暮らしをイメージすることが、後悔しない配線計画のコツです。
4. 【多機能スペース】「小上がり畳スペース」でくつろぎと機能性を両立
リビングの一角に「小上がり畳スペース」を設けるのも、非常に満足度の高いアイデアです。
【やってよかったポイント】
- 多目的に使える万能空間: 子どものお昼寝や遊び場、洗濯物をたたむ家事スペース、友人や両親が泊まりに来た際の客間など、一つの空間が何役もこなしてくれます。
- くつろぎの場: やはり畳の上でゴロゴロするのは気持ちがいいものです。
ソファとは違うくつろぎ方ができるスペースがあると、家族が自然と集まります。
- 段差を活かした大容量収納: 小上がりの段差部分を引き出し収納にすれば、おもちゃや季節のアイテムなどをたっぷり収納できます。
リビングの収納不足を補う賢い方法です。
リビングに変化が生まれ、空間のアクセントにもなる小上がり畳スペース。
和と洋の融合したモダンなデザインにすれば、おしゃれなリビングにも自然に馴染みます。
5. 【家事動線】キッチンとの連携で「ながら家事」が楽になる回遊動線
共働き世帯が増え、家事の効率化は家づくりにおいて重要なテーマです。
特にキッチンからリビングへの動線、そして家事全体の動線を意識した設計は、日々の暮らしの快適さを大きく左右します。
FUSO – LDK
【やってよかったポイント】
- キッチンからリビング全体が見渡せる間取り: アイランドキッチンやペニンシュラキッチンを採用し、リビング・ダイニングを見渡せるように配置。
料理をしながら子どもの様子を見守ったり、家族と会話したりできるため、孤立感がありません。
- スムーズな回遊動線: キッチンからパントリー、そして洗面脱衣所へ抜けられるような「回遊動線」を取り入れると、料理をしながら洗濯機を回すといった「ながら家事」がスムーズになります。
行き止まりがない動線は、ストレスフリーな暮らしに繋がります。
間取り図を見る際は、実際に朝起きてから夜寝るまでの自分の動きをシミュレーションしてみましょう。
家事動線がスムーズだと、心にも時間にも余裕が生まれます。
6. 【素材選び】床材や壁紙にこだわって、愛着のわく空間に
毎日触れる床や、常に視界に入る壁。
内装の「素材」にこだわることで、空間の質は格段に上がります。
INAZAWA2 – LDK
【やってよかったポイント】
- 無垢材のフローリング: 合板フローリングにはない温かみと、足触りの良さが魅力です。
経年変化で味わいが増していくのも楽しみの一つ。
傷や汚れも「家族の歴史」として愛せるようになります。
- 機能性のある壁材: リビングの一部の壁に、調湿・消臭効果のある「エコカラット」などを採用すると、デザインのアクセントになるだけでなく、室内の空気環境を快適に保ってくれます。
その他に漆喰や珪藻土、紙のクロスも調湿効果がありおすすめです。
- アクセント: 一面だけ色や柄の違う壁紙を取り入れる「アクセントクロス」は、手軽に空間の印象をおしゃれに変えられる人気のテクニックです。
クロスの他にタイルや無垢材の板を張ったり、塗り壁にしたりと素材を変えるのもおすすめです。
コストとのバランスも重要ですが、家族が一番長く過ごすリビングだからこそ、少しだけ奮発してこだわりの素材を選んでみてはいかがでしょうか。
愛着がわき、家に帰るのがもっと楽しみになります。
7. 【外部とのつながり】ウッドデッキで「アウトドアリビング」を楽しむ
リビングと庭をつなぐ「ウッドデッキ」や「タイルテラス」も、暮らしの満足度を大きく高めてくれる要素です。
【やってよかったポイント】
- リビングの延長として使える: リビングの床と高さを揃えたフラットなウッドデッキを設けることで、窓を開け放てばリビングと一体化した開放的な空間になります。
視覚的にも部屋が広く見える効果があります。
- 暮らしの楽しみが広がる: 天気の良い日にはデッキで朝食をとったり、友人を招いてBBQをしたり、子ども用のプールを出したりと、家で過ごす時間の楽しみ方が格段に増えます。
まさに「第二のリビング(アウトドアリビング)」です。
外からの視線が気になる場合は、フェンスや植栽でうまく目隠しをすることがポイントです。
家にいながら気軽にアウトドア気分を味わえる空間は、日々の暮らしに彩りを与えてくれます。
【ウッドデッキの注意点】
ウッドデッキはリビング南側の大きな窓とつなげたいですが、日が当たりすぎて暑くならないように、植栽を植えるなどして対策しましょう。
まとめ:理想のリビングは「家族の暮らしのイメージ」から生まれる
今回は、家づくりの先輩たちが「本当にやってよかった」と感じるリビング設計のアイデアを7つご紹介しました。
- 吹き抜けと大きな窓で、開放感と明るさを
- 適材適所の収納で、生活感を隠す
- 未来を想像したコンセント・照明計画
- 多機能な小上がり畳スペース
- 家事が楽になる回遊動線
- 愛着がわくこだわりの素材選び
- 暮らしが広がるウッドデッキ
後悔しないリビングづくりの最大の秘訣は、「新しい家で、家族とどんな風に過ごしたいか」を具体的に、そして徹底的にイメージすることです。
今回ご紹介したアイデアを参考にしながら、ぜひご家族で理想の暮らしについて話し合ってみてください。
そして、その想いを設計士や工務店にしっかりと伝え、二人三脚で最高の「わが家のリビング」をつくり上げてくださいね。
この記事が、あなたの家づくりを成功に導く一助となれば幸いです。
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