【中学女子バスケ】トラベリングの原因と克服基本ドリルを徹底解説!

バスケ
ゆうくん
ゆうくん

中学生の試合を観ていても、とてもトラベリングが多いです。
しかも、なぜトラベリングなのか、わかっていない子がほとんどです。
無条件で相手にボールがわたるので、絶対に避けたいですよね。

「よし、抜けた!」と思った瞬間、練習を中断させる審判の笛…。
「ピーッ!トラベリング!」

大事な試合のチャンスで攻撃権を失ってしまったり、練習の良い流れを止めてしまったり

トラベリングで悔しい思いをした経験は、バスケ選手なら誰にでもあるはずです。

特に、身体の成長と技術の習得が同時に進む中学女子バスケの選手にとって、トラベリングは非常によくある悩みのひとつです。

「ルールは分かっているつもりなのに、なぜか取られてしまう
「試合になると焦って、足が先に動いてしまう」

そんなあなたの悩みを解決するために、この記事ではトラベリングの「なぜ?」を解き明かし、「どうすればいいのか?」を具体的に解説します。

今回は、少し複雑な新ルール(ゼロステップ)の話は一旦置いておき、すべてのプレーの土台となる「トラベリングの基本」に絞ってお話しします。

この記事を読み終える頃には、あなたはトラベリングの不安から解放され、自信を持ってプレーできるようになっているはずです。

さあ、トラベリングの悩みを克服して、もっとバスケを楽しみましょう!

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第1章:基本の「き」!トラベリングのルールを正しく理解しよう

トラベリングをなくすための最初のステップは、ルールを正確に理解することです。

なんとなく「3歩歩いたらダメ」と覚えている人が多いかもしれませんが、最も重要なのは「軸足(ピボットフット)」という考え方です。

軸足(ピボットフット)とは?

ボールを持っている時に、動かしてはいけないと決められた足のことです。

この軸足がズレたり、浮いてから再び着地したりするとトラベリングになります。

では、どちらの足が軸足になるのでしょうか?

それはボールをもらった状況によって決まります

  • ケース1:空中でボールをキャッチし、片足ずつ着地した場合
    → 最初に床についた足が軸足になります。

  • ケース2:空中でボールをキャッチし、両足同時に着地した場合(ジャンプストップ)
    → どちらかの足を動かした瞬間に、床に残っている方の足が軸足になります。つまり、自分で軸足を選べます。

  • ケース3:ドリブルを終えてボールをキャッチした場合
    → ドリブルをやめてボールを両手で持つか、片手で下から支え持った(キャッチした)瞬間に、ケース1・2と同じルールが適用されます。

この「軸足」のルールを頭ではなく体で覚えることが、トラベリングをなくすための絶対的な基礎となります。

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第2章:なぜ私ばっかり?中学女子にありがちなトラベリング4つの原因

ルールは分かっていても、試合でついやってしまう。

それには、中学女子バスケの選手が陥りやすい、共通の原因があります。

自分はどれに当てはまるか、チェックしながら読んでみてください。

原因1:ボールのもらい方(ミート)で焦ってしまう

パスをもらう時、ディフェンスにプレッシャーをかけられると、「早くボールに触らなきゃ!」と焦っていませんか。

その焦りから、ボールを完全にキャッチする前に足が一歩出てしまい、それが意図せず一歩目になってしまうケースです。

この状態でプレーを続けようとすると、すぐに歩数がオーバーしてしまいます。

原因2:ドリブルの突き出しが足より遅い

相手を抜き去ろうとドライブを仕掛ける瞬間。

気持ちが前のめりになるあまり、ドリブルでボールを床につくよりも先に、軸足が床から離れてしまうミスです。

特に、まだ体幹が安定していない選手や、重心が高い選手は、少しの動きで軸足がブレやすいため、このトラベリングを非常に取られやすい傾向があります。

原因3:ピボットの軸足がブレてしまう

パスコースを探したり、ディフェンスからボールを保護したりするために必須のスキルが「ピボット」です。

しかし、このピボット中に軸足のつま先が少しでもズレたり、浮いてしまったりすると、即座にトラベリングの笛が吹かれます。

上半身だけで無理やり方向転換しようとすると、体のバランスが崩れ、軸足も一緒に動いてしまうのです。

原因4:レイアップシュートのリズムが合っていない

「1、2、ジャンプ!」というリズムが命のレイアップシュート。

トラベリングになりやすいのは、ドリブルからボールを両手で持つタイミング(ギャザー)と、ステップを踏み出すタイミングがズレてしまうことが原因です。

よくあるのが、ボールを持ってから「1、2、3」と3歩ステップを踏んでしまうパターン。

これは完全に歩数オーバーです。

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第3章:【今日から実践!】トラベリング克服のための徹底ドリル

原因が分かったら、あとは反復練習で体に正しい動きを覚えさせるだけです。

体育館が使えない日でも、家の前や部屋の中でもできる練習メニューを紹介します。

ドリル1:正しいミートを体に染み込ませる「ジャンプストップ」

焦りをなくし、プレーに余裕を生むための最強の基本が「ジャンプストップ」です。

両足で同時に着地することで、どちらの足も軸足にできるため、次のプレーの選択肢が格段に増えます。

【練習方法】

  1. 壁に向かって立ち、胸の高さでボールを壁に投げる。

  2. 壁から跳ね返ってくるボールに合わせて、小さくジャンプし、両足で「タンッ!」と同時に着地する。

  3. 着地と同時にヒザを深く曲げ、お尻を落とした低い姿勢(パワーポジション)を作ることを意識する。

  4. 慣れてきたら、パートナーにパスを出してもらい、動きながらのジャンプストップに挑戦する。

これを1日20回繰り返すだけでも、ボールのもらい方が劇的に安定します。

ドリル2:「ボールと足は同時!」ドリブル突き出し練習

ドライブの第一歩でトラベリングをしないための合言葉は「ボールと足は同時」です。

【練習方法】

  1. バスケットボールの構え(トリプルスレット)の姿勢をとる。

  2. まず、その場でボールを強く一度つく。

  3. 次に、「イチ!」のかけ声で、前に踏み出す足が床に着くのと、ボールが手から離れる瞬間をピッタリ合わせる練習をする。(右利きなら右足と右手、左利きなら左足と左手を同時に出すイメージ)

  4. これを左右10回ずつ、ゆっくり正確に行う。
    鏡の前でやると、自分のフォームを確認できて効果的です。

ドリル3:絶対にブレない軸足を作る「ピボット基礎練習」

強いピボットは、優れたオフェンスプレーヤーの絶対条件です。

軸足の母指球(親指の付け根あたり)にグッと体重をかけ、床にネジを打ち込むようなイメージで回りましょう。

【練習方法】

  1. ボールを持ち、片足を軸足に決める。床のラインなどを目印にすると良い。

  2. もう片方の足を自由に動かし、前にピボット(フロントターン)、後ろにピボット(リバースターン)をそれぞれ大きく10周ずつ行う。

  3. この間、軸足のつま先が、最初に置いた場所から動いていない、目でしっかり確認する。

  4. 逆の足も同様に行う。地味な練習ですが、体幹の強化にも繋がり、ボディバランスが格段に向上します。

ドリル4:体にリズムを刻む「レイアップ・ステップ練習」

レイアップのリズムを体に覚えさせるための、段階的な練習です。

【練習方法】

  1. ステップ1(その場で): まずはボールを持たずに、その場で「タン、タン」と軽くステップを踏む。(右利きなら右、左の順)

  2. ステップ2(ボールを持って): 次にボールを両手で持ち、ステップ1と同じリズムで「右、左」とステップを踏み、ジャンプしてシュートするフリをする。これを繰り返す。

  3. ステップ3(ワンバウンド): 最後に、一度だけドリブルをつき、ボールが手元にフワッと返ってくるタイミングに合わせて「右、左」のステップを踏み、シュートまで行く。

この練習で、ドリブルからボールをキャッチし、スムーズにステップに移行する一連の流れを体に叩き込みましょう

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まとめ:すべてのプレーは正しいフットワークから

トラベリングは、バスケットボール選手なら誰でも経験する「基本の壁」です。

しかし、この壁は正しい知識と反復練習で必ず乗り越えることができます

  • 焦らず、まずは基本のジャンプストップから。

  • ドリブルは、ボールと足を同時に出す

  • ピボットは、軸足に意識を集中する。

  • レイアップは、体に正しいリズムを覚えさせる。

今回紹介した練習は、どれも派手さはありませんが、あなたのプレーの土台を強く、確かなものにしてくれます。

そして、その土台がしっかりすれば、トラベリングの笛に怯えることなく、自信を持って思い切りの良いプレーができるようになります。

今日からコツコツと練習を続けて、コートの中で輝く自分を目指しましょう!

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