
週1で女子中学生にバスケを教えていますが、シュートが届かない子が多いです。
一人一人シュートを確認し、原因を見極めて、その子に合った解決法を実践しています。
「シュートを打っても、ボールがリングに届かない…」
「みんなは届くのに、私だけ力が足りないのかな…」
バスケットボールを頑張る女子中学生の皆さん、こんな風に悩んでいませんか?
一生懸命練習しているのに、シュートがエアボールになってしまうと、本当に悔しいし、自信をなくしてしまいますよね。
でも、安心してください。
その悩みは、あなただけが抱えている特別なものではありません。
多くの中学生、特にバスケを始めたばかりの女子選手が必ず通る道です。
そして、最も大切なことを先にお伝えします。
シュートが届かない原因は、単純に「腕の力がない」からだけではありません。
実は、シュートの飛距離は「全身の力をいかに効率よくボールに伝えるか」で決まります。
この記事では、数々の選手を指導してきた経験から、ツーハンドシュートが届かない本当の原因を解き明かし、今日からすぐに実践できる具体的な解決策を5つのステップで徹底解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたはきっと、
はずです。
さあ、一緒に悩みを解決して、チームのエースシューターを目指しましょう!
なぜシュートは届かない?あなたが陥っているかもしれない3つの原因
シュート練習を始める前に、まずは「なぜ自分のシュートは届かないのか」を正しく理解することが上達への一番の近道です。
原因は一つではなく、複合的に絡み合っていることがほとんどです。
原因1:力の伝え方(フォーム)の問題【最重要】
これが最も大きな原因です。
いわゆる「手打ち」の状態になっていませんか?
原因2:ボールの軌道(アーチ)の問題
シュートの飛距離は、ボールを投げる「角度」にも大きく影響されます。
原因3:メンタルの問題
意外と見落としがちなのが、心の問題です。
これらの原因を理解した上で、具体的な解決策を見ていきましょう。
解決策1:【最重要】シュート飛距離アップのためのフォーム改善ドリル
ここがこの記事の核心です。
全身の力を連動させる「魔法のフォーム」を身につけましょう。
【パワーの源!下半身の使い方をマスターする】
まずは、シュートのエンジンである下半身の使い方を体に覚えさせます。
①「ディップ」でパワーを溜める
ボールをもらったら、シュートを打つ前に一瞬、膝を曲げて体を沈み込ませる動作をします。
これを「ディップ」と呼びます。
②「伸びあがる力」でボールを運ぶ
ディップで溜めたパワーを解放します。
【 練習ドリル:ゴールの真下からワンツージャンプシュート 】
- ゴールの真下に立ちます。
- 腕の力はほぼ使わず、「1(ひざを曲げる)、2(ジャンプする)」のリズムだけで、ボールをリングに当てる練習をします。
- 下半身の力だけでボールが上に運ばれる感覚を掴みましょう。
- 慣れてきたら、少しずつ後ろに下がっていきます。
フォームが崩れたら、また一歩前に戻るのがコツです。
解決策2:力を無駄なく伝える!上半身とフォロースルー
下半身で生み出したパワーを、ロスなくボールに伝えるための上半身の使い方です。
①ブレない軸(体幹)を作る
シュートを打つときは、おへその下あたり(丹田)に少し力を入れて、体を一本の固い棒にするイメージを持ちましょう。
体がふにゃふにゃだと、力が途中で逃げてしまいます。
②大きなフォロースルーを意識する
フォロースルーとは、ボールが手から離れた後の腕の動きのことです。
これはシュートの方向性と飛距離を決める非常に重要な動作です。
【練習ドリル:壁に向かってフォームチェック】
壁に向かって立ち、実際にボールを投げずにシュートフォームの確認をします。
下半身との連動、体幹の安定、そして大きなフォロースルーができているか、鏡を見たり、仲間に見てもらったりしてチェックしましょう。
解決策3:理想の軌道(アーチ)を手に入れる
高いアーチは、シュートを楽に、そして入りやすくする魔法の軌道です。
【練習ドリル:ハイアーチシュート練習】
いつもより意図的に高いボールを投げる練習をします。
最初は入らなくても構いません。
「こんなに高く上げていいんだ!」という感覚を掴むことが目的です。
リングの手前に落ちることが多い場合は、下半身の力が足りていない証拠。奥に外れる場合は、力の伝え方が良くなってきた証拠です。
解決策4:中学生女子向け・自宅でできる簡単トレーニング
重いバーベルを持つ必要はありません。
自分の体重を使ったトレーニングで、シュートに必要な筋力を安全に鍛えましょう。
毎日5分でも続けることが大切です。
解決策5:【未来への投資】ワンハンドシュートへの挑戦も視野に入れよう
ここまでツーハンドシュートの改善策を解説してきましたが、もしあなたがさらに上を目指したいなら、ワンハンドシュートの練習を始めることを強くお勧めします。
ツーハンドシュートは、左右の力のバランスを取るのが難しく、どうしてもシュートの安定性に欠けることがあります。
一方、ワンハンドシュートは、
といった大きなメリットがあります。
世界のトップ選手は、男女問わずほとんどがワンハンドシュートです。
【ワンハンドシュート練習の始め方】
- まずはゴールの近くから。
利き手の手のひらにボールを乗せます。 - 反対の手(ガイドハンド)は、ボールが落ちないように横に添えるだけ。
絶対に力は入れません。 - 肘をゴールに向け、手首を使ってボールにきれいな縦回転(バックスピン)をかけることだけを意識して、真上にボールを投げる練習から始めましょう。
最初は力が足りず、まったく届かないかもしれません。
でも、それでいいのです。
まずは正しいフォームを身につけることが最優先。
フォームが固まってくれば、下半身からの力がスムーズに伝わるようになり、驚くほど楽にボールが飛ぶようになります。
まとめ:焦らず、楽しむことが上達の一番の秘訣
最後に、もう一度大切なことをおさらいしましょう。
- シュートが届かない原因は腕力だけじゃない。カギは「全身の連動」。
- パワーの源は「下半身」。深く膝を曲げて、伸びあがる力を使おう。
- 大きなフォロースルーと、高いアーチを意識しよう。
- いきなり遠くから打たない。ゴールの近くから正しいフォームを体に染み込ませよう。
- 焦りは禁物。失敗を恐れず、バスケを楽しもう!
シュートが届かないという壁は、あなたがバスケットボール選手として大きく成長するためのチャンスです。
今日お伝えしたことを一つでもいいので、次の練習から試してみてください。
あなたのシュートフォームが変わり、ボールがきれいなアーチを描いてリングに吸い込まれるようになった時、今までの何倍もバスケが楽しくなるはずです。
あなたの努力は、絶対に裏切りません。
応援しています!
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